
今年も毎年新宿伊勢丹で行われているチョコレートのお祭り(実質物販)サロン・デュ・ショコラ(以下SDC)に行ってきました。
今年は10周年だということで、例年以上に過去の催しを思い出していました。有料で各店舗のイチオシショコラを味見することができたサロン、毎年買うほどお気に入りだったのにいつしか出店しなくなり、日本で常設店舗を持つようになったブランド、新進気鋭のブランド、そして今年も例年通り変わらずデモンストレーションを行っているブランド。
変遷の中ではサロンがなくなってしまったのが特に残念だけど、そもそもサロンの存在意義が、気軽に味見できることで高級ショコラへのハードルを下げることを目的としていたと考えれば、ここ10年でかなり一般化したのかなぁと考えてみたり。今年は特に、1000円、2000円台から買える手頃なショコラがたくさんクローズアップされていたように思います。あまりマニアックになりすぎないように、10周年の節目に原点回帰かしら。
そして私自身ですが、以前は出店店舗を網羅しようとくまなく見て回っていましたが、今はお気に入りのものがちょっと買えればそれでいいや、という考えに落ち着いてきています。やっとまともな考えに落ち着いてきたといえばいいの?(笑
今回買ったものは、

ベルナシオンの一番シンプルなタブレット ナチュール。水曜日に行ったらずっしりと来る従来サイズでシンプルタイプはもう売り切れでした。
ところで、去年までは商標の関係でダメだったと言われている「ベルナシオン」の名前が使えるようになったんですね。良かったよかった。

パトリック・ロジェのタブレット ノワール アモンド。ローストアーモンドがお行儀良く並んでいるタブレットです。
ロジェさんのショコラはショコラ愛好者クラブジャポンの頒布品で毎年食べているのですが、なんというか…高級ショコラの中でもずば抜けて美味しいと思います。…というのはもっと美食家な先輩たちがそう評価しているから間違いないです(笑 いや、ホントにガナッシュの風味や食感、コーティングの艶やかさに至るまで完璧。でも、このクラブだと作りたてが食べられるから余計にそう思うのかもしれません。実はこれとても重要。ショコラ(ボンボンショコラ)は生クリームやフレッシュなフルーツやハーブなどが使われている生鮮食料品なのです。

パティシエ エス コヤマのC.C.C.デギュスタシオンNo.5
フランスのショコラ好きの組織CCC(クラブドクロクールドショコラ)の品評会に出品したショコラの詰め合わせです。デギュスタシオン(テイスティング)という名の通り、よーく味わって食べようと思って買ったものです。こういうことが好きかどうか、贈り物としては人を選ぶものかもしれませんね…。
あともう一つ買ったのですが、それは他の情報と共にまた後日。
ショコラ好きは、いずれタブレット(板チョコ)に回帰して行くと聞いたことがあります。ショコラ以外の言わば「混ぜもの」が多いガナッシュの詰まったボンボンショコラより、ショコラ自体の特徴がしっかりはっきりと出ますので、私もここ数年はタブレットを買うことの方が多くなったと思います。比較的安価で買えること、賞味期限が長いことも魅力的。
もちろんボンボンショコラも大好きです。どうしても習慣と貧乏性から、2つ割りにして半分ずつよーく味わってしまうのですが、そういうことをあまり考えず、まとめて一気食い…などということもたまにはしてみたいものです(笑
おまけ。

ある朝のおめざショコラです。
奥がベルナシオンの重厚なタブレット ナチュール、手前はカカオサンパカのハーブ風味なボンボンショコラ。中央付近がくぼんでいるのは水分が抜けてしまった証拠。もったいぶらず、こうなる前に早く食べろという良い見本です…(笑
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