言葉で書かれた事前情報だけでサイズ感を正確に推測するのが難しかったのですが、想像よりちょっと大きかったというのが正直な感想。私の持っている前々世代機であるGR Digital3と比べると、一回り大きく少し重いです。



こうして比べてみるとあまり変わらないように見えるけど、APS-Cサイズのセンサーが入っているんだもの。別に文句も何もない。Nikon D7000と同等のサイズをコンパクトサイズのカメラに収められたという時点で、もう多少の本体サイズの違いなんてチャラでーい。
35mm判換算で28mmというのは普段換算50mmを使うことが多い私にとってはかなりの広角。さて、何を撮ろうかなぁと迷います。同じ画角を持つGRD3(1、2)をメインカメラにしていた時は風景、人、食べ物など、あらゆるものをこれ1台で撮っていて、迷う余地なんてなかったんですけどね。1cmまで被写体に近接できる便利さが仇となり、近いものが歪むことに不自由を感じてE-PL1を使うようになり、D7000を買い、またAPS-CサイズになったGRに戻ってきたというのも何か不思議な縁。
今回新しくなったGRはセンサーサイズが注目されがちですが、全世代機に比べて最短撮影可能距離が1cmから10cm、絞り最大開放がF1.9からF2.8へ、手ぶれ補正はなし(ただし私はGRD3までだから同じ)と若干使いにくくなってると言えるかな?という点もあります。
まずは花を中心に撮影してみました。




JPEG撮って出しの画像です。背景が見事に、上品なボケ方を見せてくれます。これは期待以上です。色味の再現は派手でもなく地味でもなく、素直な発色であることがGRの良い点だと思っていたのですが、ここは以前と変わりがないように思います。E-PLでは色飽和しやすい赤系も撮ってみたいですね。操作系もAEロック、エフェクトボタンなど一部外部ボタンになっているものがありますが、あまり変わらず違和感もなし。
ただ、今回売りにしている高速AFですが、こうした植物が群生している場所ではなかなか狙ったところにピンが合いにくいです。そのために(ではない)搭載されているMFですが、背面液晶を見ながらキーで調節するのはなんとも難しいし、セッティングによりあらかじめ固定しておいたフォーカス位置で撮る「フルプレススナップ」は…うーんこれは正直今までも使ったことがないので何とも言えない。
GRブログで見つけた文言「GRではフォーカスモードは基本マニュアルフォーカス(以下MF)モード、AFファンクション切り替えレバーはAEL/AFLにして、AFしたいときだけボタンを押下してフォーカスしています」
これはいいかも。後で設定してみよう。
(参考)GRD2で撮った似たような構図の写真


便利な機能として、今のデジカメでは珍しくないかもしれませんが(E-PL5でもできる)、カメラ内raw現像が可能。明度、彩度、ヒストグラム、シャープネス…加えてプログラムされているエフェクト付与も可能。

前出の写真にクロスプロセス等を付加。

白黒(TE)
さらに、ここから一部を切り出してみると…

実寸3mmほどの子バエの模様までわかるほどに解像していました。これはえええええ!
(ピントさえぴたっと合えば)
というわけで、またその実力のほんの一部ですが、単なるコンパクトデジタルカメラではなく、多機能高性能な高級コンデジであることが垣間見える映像でございました。
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