2013年11月17日

Nikon Df 体験イベントでフルサイズ最小・最軽量なDfに触ってきました

近々、パソコンを新調しようと思っています。いま使っているものはもう7年ほど付き合ったMacなのですが、当然新しくすればディスプレイは綺麗になり、処理速度は早くなり、容量は大きくなる。同時にLightroomを入れようと思っているので、そうするとより加工し甲斐のある写真の撮れるカメラが欲しい…と物欲まさにとどまるところを知らず。で、つい最近じりじりとノイズが上がってきている(ただ単に私が知らなかっただけかもだけど)Nikonのフルサイズ一眼レフであるDfにも俄然興味が湧いてきたというわけ。

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たまたま土曜日の予定がなかったのでDfについて調べていたら、なんと品川で体験イベントがこの土日にあるというではないですか!なんという好都合。というわけで、今日の今日でしたが早速行ってまいりました。


会場は、もとメリディアン系であった、品川のGOOS。もともとはホテルの宴会場だったような空間の作り。ほんとにこんなところでカメラのイベントやってるの?と思いながらエントランスを入ると、おねえさんがにこやかにDfのカタログを配ってくれました。

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そこから先はカオスですな。入り口すぐにはモデルさんありの撮影体験コーナー(実機で撮影、データの持ち帰りあり)で、これが待ち時間20分。お触りタイム(モデルさんをじゃないよ)が3分入れ替え制で、待ってる間は長いけど、自分が撮る側だとあっという間。

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Dfにセットされていたレンズは、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G。この10/31に発売されたもので定価は20万弱。てっきりキットレンズが付いているものだと思っていたから、Exif情報を見てびっくりしたもの。そりゃあいいよねえ、キレイに写るよねえ。腕が上がったように錯覚しますが落ち着け自分。今までAPS-C止まりでフルサイズは未知の世界なので、他のフルサイズ機と比較することが出来ないのが残念ですが、屋内撮影ブース、ISO400で手持ちでこれだけキレイに撮れれば素晴らしいと思います。ただ、等倍で見た時に目元とかもう少しシャープに撮れないものかな〜と思うのですが、無修整の状態で期待値が高すぎるのか、F最大開放付近でわずかにピンを外しているのか、手ぶれしていたのか、なんとも判断しかねます。

モデルさん撮影コーナーの横にはDfのショウケースや内部メカニズムについての説明など。
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会場奥は、ジオラマと撮影コーナー。こちらは時間制限なしだったものの、台数が多めに用意されていたためか、待ち時間は10分ほど。
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渋谷セルリアンタワー

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渋谷ヒカリエ

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代々木

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新宿

エビフライの設置などもありましたが、会場奥からターンしてくると、今度はセミナースペース。これ、講演会並みの拡声なので、座ってなくても十分聞こえます。そしてその手前には相談コーナーとして、操作方法などを1on1で教えてくれるゾーン。ここが一番混んでて30分。NikonはD7000を使っていますが、ダイヤル系の操作もショートカットもぜーんぜん違って困ったので、操作方法をちゃんと教えてもらってから実写した方がよかったと思います。

触った感じ。以前1DXと5D2を試させてもらったことがあるのですが、その感触と比較するとやはり軽いし小さい。軽量、小型というのは私にとってはとても重要な要素なものですから、ここは一眼レフとしては文句のつけようがありません。加えて、Nikonのフルサイズのラインナップに加わるわけですから、レンズに困ることもないでしょう(入手さえすれば)。幸い、D7000にはオーバースペックだったFXフォーマットの広角ズームを持っているので、このレンズを活かしきれるというのも面白そうです。

また、画像処理エンジンは向上していて(というかD4と同じかな)、ISO感度12800まで、204800までの増感が可能とのことです。暗いシーンを撮る機会が多いなら良さそうです。

ただし、思い切って切り捨てたものもあります。まず、動画撮影機能はありませんし、Nikonの厚いフルサイズ機ラインナップからすると、画素数や連写性能やフォーカスポイント数などは見劣りすることです。それでも価格は「序列」の通りではありませんから、普段撮ることの多いシーンがスペックで十分なのか、そして主にデザイン性や小型軽量化で25万円払えるかどうかがポイントになるでしょうね。上級機のD800の方が安く買えるんだ、と思うとちょっと冷静になれます。

(追記:
これを書いた時D4の値段(50万円)を見ていなかったのですが、DfはD4と同等のセンサーが入っていてこの値段、と考えるとD4の廉価版とも考えられるでしょうか。フルサイズの序列を規定するのは難しいですね。)

私の問題としては…フルサイズ対応のレンズの追加購入は避けられませんから、そこまでの費用の覚悟が持てるかも重要でしょうか。他機種も含めてもう少し悩んでみたいと思います。

Nikon Df 体験イベント Nikon Digital Live 2013

製品情報
Df
D4
D610
D800



タグ:df
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2013年11月09日

富士フイルムXシリーズメイン機の最新版「X-E2」の実機を先行お試し(作例編)

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富士フイルムの最新機種X-E2の販売先行お試しイベントで、1時間のセミナーの後は1時間の撮影時間が設けられました。
(前回の記事:富士フイルムXシリーズメイン機の最新版「X-E2」の実機を先行お試し(仕様編)


まずはポートレートから。モデルは廣瀬永(ひろせはるか)さん。なお、今回の写真は全てJPEG撮って出しの画像です(処理ソフトウェアがまだ出ていなかったので)。

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(1/350 F2.8 35mm ISO640 +2/3EV)XF35mm F1.4Rを使用

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(1/850 F2.0 35mm ISO640 +2/3EV)XF35mm F1.4Rを使用
白壁に白いニットをもってくるなんてチャレンジングだな〜と思いました。通常、3分間証明写真では「生首」になるから色の薄い服は着るな、というのが鉄則だった気がしますが、X-E2ではこうした微妙な色合いや素材感などを描き分けるのを得意としているのだそうです。壁との陰影や服のしわなどきれいに出ていますね。

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これがフィルムブラケットで撮った3枚。左からPROVIA、PRO Neg High、PRO Neg Std。後者2つは人物撮影にオススメという3パターン。PROVIAはふんわりと、Highは彩度やや高め、Stdはややペールといったところでしょうか。こうして比べてみるとどれも捨てがたいです。Stdではさみしいかな、とも思いましたが、雨の日やアンニュイな表情にはよく合いそう。


静物パートも。一足早いクリスマス気分。
DSCF0151
(1/900 F2.4 60mm ISO800 0EV)60mmF2.4Macroを使用
電飾が光った瞬間を狙って。連写は使わず通常モードで撮りましたが、何回かチャレンジして8割方うまく行きました。

DSCF0176
(1/250 F2.4 60mm ISO800 0EV)60mmF2.4Macroを使用

DSCF0228
(1/27 F4.5 45.4mm ISO400 0EV)
少し照明を落とした部屋で。
AFの行方が気になるところですが、部屋が明るい時となんら変わりなし。全く不便は感じません。蛍光灯から白熱灯優勢の状態になったのですが、ホワイトバランスの調整も要らずオートのままでこの写り。硬質でつるっとしたクマの質感も雰囲気があって上品に写っていると思います。これでじっくりイルミネーション撮りたいなあ。

DSCF0117
(1/550 F2.4 60mm ISO800 0EV)60mmF2.4Macroを使用

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比較の都合上、オリジナルを時計回りに90°回転させた画像です。
左から、PROVIA、Velvia、ASTIAです。真ん中のVelviaは単体で表示させてもいかにもvivid!ポップ!という派手さはないですが、比較するとそれとわかります。また、色相もどの色が強調しすぎということもなく、満遍なくきれいに写る印象です。

X-E2は本日11月9日発売とのことで動向が気になるところですが、本機種を約1ヶ月半お借りして試用する機会を頂きましたので、季節柄クリスマスイルミネーションなどを撮りに行ってみようと思います。

今回のイベントで撮った画像は、珍しくflickrにX-E2のギャラリーを作りましたので、よろしければExif情報の詳細やここに掲載しきれなかった画像などご覧下さい。

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2013年11月07日

富士フイルムXシリーズメイン機の最新版「X-E2」の実機を先行お試し(仕様編)

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11月9日発売予定の富士フイルムX-E2を試す機会を頂いて行ってきました。

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(14年ほど前FinePix2700で撮影した蔵出し写真)
思い起こせば私が初めて手にしたデジタルカメラが富士フイルムのFinePix2700でした。今から15年ほど前…デジカメはまだ駆け出しの頃で、画素数は200万画素から300万画素が主流。もちろんレンズ交換式ではない普通の「コンパクト」デジタルカメラでした。それでも当時は10万円近くしたものです。その頃はお金がなく(あってもためらう値段だけど)、新品は買えなくて秋葉原のソフマップで中古品を購入したのでした。

それから時を超えてそんなこともすっかり忘れ、今回まともに触るのが久々な富士フイルムのXシリーズ。じわじわと懐かしさが広がって……こないですね〜。だって昔使ってたカメラとデザインもスペックも全然違うんだもーん。

そもそも、一眼レフに代わるハイエンドカメラを作る、というコンセプトで開発されたのがXシリーズ。その系譜は2011年のX100に始まり、X10、Xs1(換算24mm-624mm相当で撮れないものはないと言われるズームカメラ)が、
2012年に初めてレンズ交換式カメラ(一般的にはミラーレス一眼と呼ばれるもの)となるX-Pro1が発売され、E2の前機種となるX-E1、プレミアムコンパクトデジタルカメラのXF1(昨年末にミラーレスの会でしょういちさんが使ってたヤツ)。
2013年にX100SX20X-M1…などとここ3年で急速にラインナップを広げている製品群です。


このシリーズのキーワードはXね。でもそもそもXって何よ?って思いますよね。ここでカンタンにXシリーズを表すと、以下の通りになります。

○高画質、色再現
○デザイン、質感
○操作感、レスポンス


Xシリーズにも新旧、ラインの幅があるのでセンサーサイズが同じとかスペックが同じなわけではないですが、ここはXシリーズが共通が共通としているキーワード「本格志向の三本柱」と言えます。

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(モデル:紗々さん)
そこでX-E2の特徴、E1から新しくなったところを挙げると、以下の3点に集約することができます。

1.画質について
センサーサイズは今や主流?のAPS-Cサイズ、そしてローパスフィルターレス。X-Exのセンサーそのものは、色配置にややランダム性を持たせてモアレの発生を起きにくくしたXtrans CMOSセンサーが搭載されていますが、E1でversion1だったものがE2ではUに。処理のためのEXRプロセッサーも2代目に。

また、フィルムカメラ時代からフィルム作りにこだわってきた富士フイルムならではのこだわりがE2にも搭載されています。

創業80年目を迎える富士フイルムですが、1990年代に高彩度・高コントラストなベルビアというフィルムが発売されました。それまで色再現に忠実だったフジというイメージからは革命的な種類のフィルムで、より鮮やかな風景・静物撮影に定評があったようです。

そのベルビアに加え、万能なPROVIA、人物撮影向きなASTIA…といったように、「フィルムシミュレーション」というメニューでそれぞれのフィルムイメージが再現できます。これは他社でいうところのプリセットカラーなのですが、フィルムのカラー再現という視点でセットされているのがメーカーならではだなあと感心した次第です。

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さらに、ブラケット撮影メニューでは同じ画を3つのフィルムで描き分けてくれる(つまりシャッター一押しで3枚の画像が保存される)フィルムブラケットという機能があり、とても気に入ったのですが…後で実写があるのでそこでご紹介したいと思います。


2.レンズについて
APS-CサイズのXtrans CMOSセンサーの性能が良いので、その性能を活かすためにもよく解像するレンズが必要だ、という考えの下でレンズも工夫されています。

1本のレンズを構成するレンズの中には、フォーカス玉と呼ばれるAFを合わせるためのレンズが組み込まれています。一般的にフォーカス玉は1枚のところ、Xシリーズのレンズの多くはレンズ群すべてが動くようになっており、そうではない18-55mmレンズでも2枚のフォーカス玉がセットされているようです。これには、レンズが動くズレによる撮影画への影響を極力小さくしたいという意図があるようです。

しかし、レンズを動かすためのモーター駆動部もかなりの負担が強いられるわけで、実際E2はモーターが2個付いているとのことですが、ここにこのE2のサイズ感も納得できるような気がしました。

会場では標準ズーム(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)の他に23mm F1.435mm F1.460mm F2.4 Macroを試しましたが、いずれもずっしりと重い!ガラスと鉄の塊といった感じです。いわゆるパンケーキは手にとってみなかったので、すべてのレンズがこんな風とは言えませんが、ミラーレス機=軽い、コンパクトというイメージとはかけ離れていますね。そもそも富士フイルムさんはXシリーズのレンズ交換機をミラーレスとは積極的に呼んでない気はしますが。手にする方もあまりそこには価値観を置いてないと思いますし、私もここからどういう写真が撮れるんだろう、とわくわくして来ました。つまり、そういうカメラです(わからんて?


3.より早いAFのために
以前X-Pro1が発売されてそんなに間もない頃、ちょろっとためさせてもらう機会があったのですが、正直、AFの早さにはあまり期待していませんでした。薄暗いところでジーコジーコと迷い続けるAF…そのイメージがとても強かった。

今回、1つ目のまとめでE2ではXtrans CMOSセンサーとEXRプロセッサーが2代目になっていると書きました。これのおかげでハード上も早いAFのための仕組みができあがりました。
ちなみに、最近X-Pro1とX-E1もファームウェアがアップデートされ、加減速サーチという機構によりAFが早くなったようです。

また、E2には通常コンパクトサイズのデジタルカメラで標準的なコントラストAFだけでなく、位相差AFも搭載されていますが、これもX-Pro1とX-E1にはなかったもの。

要するに、AFを早くするための仕組みがソフトウェアだけでなく、ハードウェアも備わったということで、AFが早くなったというのも期待ができそうです。

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X-E2についての解説はこれくらいにして、あとはたっぷり1時間、E2を使って撮影した写真をご紹介します。

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タグ:X-E2
posted by kncafe at 22:14 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー 家電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | 編集