「ラ・マジ(magic)」がテーマである今年のSDCは大盛況。ショコラ人気もそろそろ下火になったりしないかな、という心配をよそに、行列になっている店舗もしばしばあり…ただそれがフランス発のこの時期にしか買えないブランドだけではなく、パティシエエスコヤマやサダハルアオキ、そして失恋ショコラティエのショコラを再現したテオブロマなど、日本のブランドもとても人気があったのが印象的でした。
CCCというフランスのショコラ愛好者団体での日本人ショコラティエの評価も総じて高いようであり、2013年のアワードでは12人中2人も選出されているということからも、フランス随一ということはなくて日本でもショコラ愛好者達を唸らせるような美味しいチョコレートが食べられるんだなあ、という思いが年々強くなってきています。
その中で、私が今年買った「ショコラ」を紹介しておきます。
ダリケー(京都)
カカオ豆の焙煎からショコラの製造まで手掛けるこだわりのショコラティエ。インドネシア産のカカオを使用しているとのこと。
ここで面白かったのは、カカオ豆からチョコレートができるまで、自分で体験できるキット。カカオ豆から扱うメーカーならではのことではないでしょうか。詳細は、実際作る時にでも。
…となると、メーカーが作る「正解」はどんなものか気になるわけでして、3個入りのカカオ香る生チョコを購入。プレーン、ラム、オレンジピールの3種類のセットです。しばらく室温においたショコラのとろける味わいは最高でした。やっぱりプレーンが一番好き。
ナオミミズノ(京都)
毎年購入しているおなじみのショコラティエ。おいしいのはもちろんですが、ボンボンショコラ一つ当たりが、比較的大きめの作りになっているところも魅力的。
10個入りのシングルコレクションは、店舗で人気のあったショコラ1粒ずつの詰め合わせです。実店舗は京都の福知山で、滅多に食べられないから、心して食べないと。
フィリップ・ベル
クーベルチュールから製造しているフランスのショコラティエ。
先日、ショコラの頒布会でオランジェットを1本だけ食べたのですが、それだけでは物足りなくパック購入。
ベルナシオン
重厚で濃厚なタブレットは忘れ難く、年を重ねるごとに値上がりする傾向にも躊躇してどうするか悩みましたが、やっぱり買ってしまいました。
タブレットアマンディーヌ(2625円)。ここのショコラティエにはいつかフランスを車でめぐる旅をして、買い込みたいなあと考えています。
カカオマジック(京都)
カカオには加熱の行程が多々ありますが、こちらでは比較的低温でカカオの成分を損なわないように工程に注意を払い、こだわって製造。
この4個組のショコラは麻炭入りのブラック2個と、ローズ、バニラのボンボンショコラが各1個です。
味は、成分リッチで複雑になるかと予想していたら、意外にもあっさりとしています。ボンボンショコラの中身はガナッシュではなく、フレーバーをつけたマジパンのようなものでした。
ところで今回、会場の作りが変更されています。例年同時期に7階で開催されていたビーズマーケットがなくなり、コレクションBOXの販売、いくつかのショコラティエ、イートインスペースが設けられています。
イートインでは美瑛の牧場やVIRONのバゲットと、ボナのショコラのコラボレーションメニューなどが楽しめます。
美瑛ファーム×ボナショコラのソフトクリーム。ショコラの味が強かったため、ベースのミルクの良さがどうなのかわかりませんでしたが、キリッとビターでとても美味しかったです。
このコーナーで唯一テイクアウトができるVIRON×ボナのコラボレーションバゲット。残り2個のところをかろうじて捕獲し、家で食べました。
大きさはスマホ大で想像よりちんまりとしています。
中にはバターと小さめのタブレットがまるごとIN。食べてみると…これが口の中で見事にバゲット、タブレットで分離するんですね(笑 味はいいんですけどね〜、クロワッサンオショコラの方が一体感は楽しめるかもね。
これでもまだまだほんの一部なのですが、とてもではないけどすべてのショップを味わい尽くすのは無理です。また、人の波もすごいので、狙ったショップをいくつかピックアップして、イートインは何にして、ということをあらかじめ絞って行くことをおススメします。常設ショップが近くにあったり、オンラインショップで買えるのなら、わざわざこの時期に行かなくても、という考えもアリです。