そんな憎たらしいバイキンでも、キャラクターグッズはたくさん存在するもので、ぬいぐるみはもちろんのこと、パズルやら入浴剤やらにも仕事を選ばず登場。いやバイキンが風呂もないだろ。
その際たるものが「バイキンマンケーキ」。食べ物にバイキンは大人の感覚では語感からもうあり得んものですが、子供の感覚ではキャラクターの一人なんですね。アンパンマンとEvenなのです。
この動画を観た時、正直最初に抱いた感情は「まずそう。。」だったんですが、子供ってわかりませんね。目をキラキラさせて「これ食べたい…!」とのたまう。いやいやいや。私は食べたくないから。一刻も早く忘れて欲しかったんですが、これが年単位で言い続けるんですよね。食べたいっても買うか作るかしかないけど…買うとまず満足するような出来のものは特注でしかないでしょうし、調べてみると1万円位かかるかもしれない。。。
じゃあ作るか、ということで消去法的に選択をしたのが作製に至る経緯。
しかし、作ると決めたのはいいけど、何でどうやって作ろうかな…と迷います。その時に参考にしたのがクックパッドやgoogleを使った「バイキンマン ケーキ」というキーワードでの検索。
一番の悩みどころは鼻から頬にかけての毒々しい紫色の帯ですが、着色料はなるべく使いたくないし、どうしたものか…と思案していたら、「紫芋」「ブルーベリー」と意外にも美味しそうな選択肢が浮かび上がってきました。これなら、なんとかイケるかもしれん。
考えた末にまとめ、ラフ案を描く。アンパンマンの時は平面デコでしたが、今回は立体に挑戦。そして作るからには「見て楽しい、食べて美味しい」を目指しますよ〜。
【作業一日目】
まずはベースとなるケーキを作ります。ベースはドームケーキ。もちろんそんなものを作るのは初めてですから、
製菓用品・食材取扱チェーン「cuoca」のドームケーキ作り方動画を何度も鑑賞。
そしてスポンジから作るのはあまりにも億劫なので、

今回は富澤商店のココアスポンジケーキ7号(1260円)を購入。これをスライスして使います。そこまでお金をかけたくなかったら、ヤマザキのスイスロールとかをスライスして敷き詰めてもいーかも。

ラップを敷いたボウルへ約1cm厚さにスライスしたスポンジを敷きます。ボウルの大きさによってはまだ高さが足りないので、ふちまでスライススポンジで適当に埋めましょう。

ココアスポンジケーキにはチョコレートクリームです。

間に仕込むフルーツはバナナ。チョコバナナは鉄板でしょ。安くて美味いですから。

満たしたら、底をスライススポンジで蓋をして、ラップで包み込みしばらく寝かせます。私は一晩冷蔵庫に置いておきました。

なお、これを作るのに200mlホイップ1つ丸々使ってしまった。カロリーを想像するのがおそロシア((((;゚Д゚)))))))

そうそう、バイキンマンには二本ツノを作らなければいけませんね。あまり生地を適当に切ったり丸型で抜いたりして組み合わせます。
【作業二日目】
さて、いよいよ外面のデコです。顔のベースとなる重要な作業です。

まず、顔のパーツ配置をざっとイメージします。竹串で薄く書いたのですが、生地が多少損傷するので、材料が許せばチョコペンなどで書いた方が良いと思います。

外側に使用するのは純乳脂肪の生クリーム。やはり生クリームはこのタイプが一番美味しいです。これを泡立てて上半分弱にクリームを塗ります。初めて知りましたがこういう作業を「ナッペ」というそうです。呼ぶのも初めてなら塗るのも初めて。そのナッペの仕方はこちらのサイトを参考にし、セルクル用の厚手セロファン(?素材はよくわからない)で削り取るように表面をならします。

滑らかになったら、ブラックココアの登場。これを茶こしで満遍なく振りかけて、

真っ黒に仕立てます。なお、ブラックココアは普通のココアに比べてチョコ風味が弱いそうで、風味良く食べるには普通のココアと混合して使った方が良さそうです。

ナッペが全面終わってからお皿に載せようと思ったのですが、移動のためにずらしただけで生地の一部が損傷(泣

塗ったあとにグチャグチャになるよりはマシなので、この段階でお皿に移します。

終わったら下半分。
こちらは生クリームを普通にナッペするだけなので楽。

おっと、そうでしたツノを2本作らないと。。こちらも軽くクリームを塗ったあと、ブラックココアで覆います。長すぎる分をカットしたら…

パーツを置きます。

クリームの損傷をなるべく防ぐため、ふんわりとラップで覆い、冷蔵庫へ。
【作業三日目】
さて、いよいよ顔を完成させます。

まずは顔中央の帯ですが、生クリームにブルーベリージャムを濾したものを混ぜ、1.5cmの平たい口金(このためだけに合羽橋で買った)で2本絞り出します。

鼻の部分は生クリームでも良いと思いますが、形良く美しく(つまり手抜き)市販のマカロンを使います。ちょうどアンリ・シャルパンティエで紫色のものが売っていました。赤いところは要らないので、パレットナイフでスパーン!と大胆にカット。

あと一息!
2本の帯は、なんとなく間をならして目立たないようにします。
あとは、市販のチョコペンを使って必要な線を書いていきます。
目のパーツに使うのは、ホワイトチョコ(ロッテのガーナです)を溶かし、耐熱性レンジカップに入れて固めたもの。ここにチョコペンで目を書き入れ、顔に乗せます。

そうしたら、チョコペンが固まらないうちにバイキンマンのギザギザな歯を書いて、

適当にデコったら完成!

食べるために取り分けようと思ったのですが、「切りたくない」とのことで、食べたいところからつまむフリースタイルに。

ものの5分でこの有様です。。この3日間の苦労があっという間に食べ残しの物体となりました。
そしておまけに、とどめのこの一言。
「今度は、ドキンちゃんね♪」
…もう勘弁してください(笑