2016年09月25日

Canon EOS M5 強化されたAF機能

2016年11月下旬発売の「Canon EOS M5」 タッチ&トライイベントの続きです。
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これまでの記事:
一眼レフのカテゴリから切り込んで来た「Canon EOS M5」のツボ
Canon EOS M5に多様なEFレンズ群を満遍なく試用してきました

前々回の記事でCanon EOS M5が一眼レフ機に搭載されていたDual Pixel CMOS センサーを搭載したこと、画像処理エンジンも最新のDIGIC7が採用されていること、その結果としてAFが前世代機と比べて強化されているということを書きました。では、そのことで実際の使用感がどのように変わるのか?ということについても触れてみたいと思います。

なお、この機能の試用のために設置された環境がこちら。
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動体撮り放題鉄道ジオラマ部屋。すごいー!こういう会議室欲しい!(違
あ、機能説明でした。はいはい。


1.手前から奥へと動く被写体への追尾性能強化

これは「位相差センサー」としての性能が上がったことによるものなんでしょうね。乗り物や競技など、一定方向に動いている動体について「ピントの抜け」が減ったということです。最大9枚/秒の高速連射と組み合わせれば、快適な撮影環境が期待できます。さらに、同時発売の18-150mmのズームレンズを装着しておけば、フレームアウトしてしまうことも減りそうですね!これ、とてもいいかもしれない。
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Canon EOS M5 EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
(F6.3 62mm 1/100 ISO3200)
*Canon EOS M5、レンズ共に試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています


2.ランダムに動き回る被写体への追尾性能強化

これはセンサーだけでなくDIGIC7が大きな役割を担っているようです。子供・動物など動き回る位置が予測しにくい動体、複数人がフレームに入った状態での対象物への追尾が強化されています。さらに、背面液晶でフォーカスしたいものにタッチすることですばやく被写体を指定することができますが、「タッチ&ドラッグ」の設定でフォーカス対象の被写体の指定を他のものにスライド移動することもできるので、色々な人を撮りたいパーティだとか親戚の集まりなどでもサクサク撮れそうです。

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Canon EOS M5 EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
(F6.3 66mm 1/100 ISO1600)
*Canon EOS M5、レンズ共に試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています

さらに、カメラの移動速度、被写体の移動速度、方向を瞬時に計算し、最適なシャッタースピードを設定する「流し撮りサポート」という機能により、被写体の「動き」にフォーカスして撮ることも可能です。


3.オートフォーカス枠サイズ「小」の設定

設定メニューからコンフィグ変更することで、AF枠を従来より小さなものにすることができます。目測ですが、vs面積比通常サイズのおよそ1/4といったところでしょうか。

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これは、マクロ撮影の時に重宝するでしょうし、上記動体を狙うときもその精度が上がることでしょう。でもサイズが小さくなった分、フォーカスの移動に時間がかかるのでは?と思いましたが、タッチパネルで離れた場所に瞬時に移動させることができますから、その心配はあまりなさそうです。むしろ、この機能は常にONにしておけばいいんじゃない?と思うくらいです。

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Canon EOS M5 EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
(F6.3 68mm 1/100 ISO6400)
こういう狭い橋げたなどの先にある被写体にピントを通すのも便利。
*Canon EOS M5、レンズ共に試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています


というわけで、単にAF機能が優れているというだけでなく、特に動体に対して集中的に強化されているな、という印象を受けました。子供・動物・乗り物・競技・パーティシーン。これらは全く撮らない!被写体対象は静物だけだ!と言う方はあまりいないと思いますので、通常使用の範囲内でこの機能の便利さを実感する場面も多いのでは、と思います。

これで単焦点で明るいレンズと、ズームでもF2.8、F4通しのような高性能レンズのラインナップが増えれば、他社ハイエンド機からの乗り換え組もかなり見込まれるんじゃないかな…という大物感がありますね。その辺り、今後も注目していきたいと思います。

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2016年09月21日

Canon EOS M5に多様なEFレンズ群を満遍なく試用してきました

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前回記事:一眼レフのカテゴリから切り込んで来た「Canon EOS M5」のツボ
タッチアンドトライ、まず足を踏み入れたのが禁断の部屋。

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EFレンズ群が大量に設置された時間制限デスマッチ、カメラ好きなら埋もれてみたいレンズ沼ホイホイ部屋だー!!

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ミラーレスのEOS Mシリーズ専用、EF-Mシリーズにはマウントアダプターが添えられていて、私に「…わかるな。なっ?」と語りかけてくる(ようである)。


まずは最初からM5にセットされていた、同時発売となるEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMのサンプルフォト。
(画像の閲覧はリンク先のFlickrでのご確認がオススメです)

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Canon EOS M5 EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
(F5.6 57mm 1/80 ISO1250)
マットで硬質な金属の質感。
*Canon EOS M5、レンズ共に試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています

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Canon EOS M5 EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
(F5.6 56mm 1/125 ISO1600)
毛並みはふさふさだけど、ちょっと硬めな手触りなのかな、と思わせる毛先のシャープな写り。
*Canon EOS M5、レンズ共に試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています

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Canon EOS M5 EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
(F6.3 150mm 1/200 ISO6400)
電車にピントが合っていてブレがないので静止しているように見えるけど、動いている鉄道模型(たぶん20-30cm/秒くらい?)。AFや連射を試したのでこのことはまた別途詳細に。
*Canon EOS M5、レンズ共に試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています

これ、EF-M専用に作られているだけあって、軽いし、撮影領域の割には小さくてかさばらない。暗いところでどのくらいの実力を持っているかはわからなかったけど、十分光量があるところで撮る分にはこれ一本でほとんどのシーンがカバーできそうってところはとてもイイですね!大は小を兼ねるっていうし、標準ズームよりこっちを選びたいかな。


私はISOオートを使わない癖があって、普段使うときはISOダイヤルいちいちぐりぐり回してこんなもんかなー?と探りながら使っているのですが、今回は初見ということもあってISOオートに頼ってみたら、すごくしっくりと高すぎず、低すぎずそれでいてきちんとシャッタースピードが担保できるあたりを指定してくれて、ストレスフリーに扱えました。


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それ以外にも魅力的なEF-Mレンズがあって、それが2016年6月30日に発売されたばかりのEF-M28mm F3.5 マクロ IS STM。これ、レンズ内径で白いところがあるので何だろう?と思っていたら、レンズに内蔵されたLEDライトだったという驚愕の一品。

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光量が足りないのなら、照らせばいいじゃない。要らないなら、スイッチを切ればいいじゃない。そ、その手があったか…!

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Canon EOS M5 EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
(F6.3 28mm 1/60 ISO320)
このマクロレンズを使ったものが、前回も掲載したこの画像。暗がりでキラキラしたものを撮ると最高に綺麗であることを偶然発見してしまいました。あくまで試用機の画像ですが、拡大して閲覧するとジュエリーのエッジの欠けなどもよくわかってすごくリアリティがあります。このレンズ、使い倒してみたい…。
*Canon EOS M5試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています


そしてマウントアダプターEF-EOS Mが置いてあるなら、当然やってみたいよね。一眼レフ用のレンズのお試しを。

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Canon EOS M5にEF85mm F1.2L II USMを付けたところ。レンズが重いのでカメラ全体をマウントアダプターが仲介して支えるような形になります。

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Canon EOS M5 EF85mm F1.2L II USM
(F1.8 85mm 1/125 ISO200)
鋭いピントと柔らかいボケが魅力。ぜひこれでポートレートを撮ってみたりしたいけど、APS-Cサイズのセンサーでは焦点距離120mmとちょっと長めかなーという領域ですかね。お値段は実勢価格20万円前後の高級レンズ。
*Canon EOS M5試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています


せっかくのこの機会なので白いレンズを、と手に取ったのがEF28-300mm F3.5-5.6L IS USM。重量1670g、M5のボディの重さの約5倍。鉄とガラスの塊のようなもので、レンズ下に支えるハンドルがある。CP+など、展示用で目にしたことはありますが、実際手に取って構えると、気分はセーラー服と機関銃というか、イリーナ・イェラビッチというか…ああイメージ画像がないのがとても残念。。ブラさないように構えていたら、次の日しっかり筋肉痛。。

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Canon EOS M5 EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM
(F6.3 28mm 1/25 ISO6400)
最後までよく使い方が分からず…撮るので精一杯だったことが悔やまれますが、絶対に手の届かない白レンズを試用できたのは良い経験でした(笑
*Canon EOS M5試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています


ボディのレビューなのか、レンズのレビューなのかわからなくなってまいりました。でもこの多様なレンズ群というのが、やはりCanon EOS Mマウントの一番の魅力なのではないでしょうか。M5になって新たに対応レンズが増えて、それまでの60種類以上から70種類以上に。

やっぱりミラーレスは軽いですし、かさばらないし、夜間の室内と言うあまり撮影条件としては良くない状況で小一時間試用しただけでも、写りの精彩さには目を見張るものがあります。レンズ資産も無駄にならないし、これならもしかして、今までEOS Kissを使用していたママ達の買い替え需要にも応えられるんじゃないかしら?

そうそう、今ならEOS M5の購入で最大27,000円のキャッシュバックとアクセサリーがもらえるキャンペーンが開催中です。

STEP1:SNSへEOS M5に寄せる「期待の投稿」をすると、先着5000名に専用クリーナーがもらえる

STEP2:Canon EOS M5購入後キャノンゲートウェイへの登録で先着5000名に「キャンペーンオリジナルジャケット&ストラップ」と応募者全員に@「マウントアダプター」または「バッテリーパック LP-E17」A「あんしんパック」がもらえる

STEP3:STEP2で指定された応募用紙に記入後郵送でキャッシュバック


と超豪華キャンペーンじゃないですか!これは。2017年1月13日までなので、購入するのなら発売後1ヶ月半までに決断するのが吉、ですね。
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posted by kncafe at 01:35 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー 家電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | 編集

2016年09月17日

一眼レフのカテゴリから切り込んで来た「Canon EOS M5」のツボ

朝、その日を象徴するような出来事がありました。カメラを持って家を出ると、自転車に乗っていた近所のおばちゃんが、私の前でキュッと止まると、

「あら?あなたカメラやるの?珍しいわねェ〜うちのおじいちゃんもね…」

かつてのおじいさんの趣味だった「カメラ」。今はもうやっていないけど、当時はイタリアが好きで旅行に行ったり、かなりのお金を遣っていたんだそう。きっと、機材にもお金をかけていて、交換レンズもたくさんあったんでしょうね。

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私のメインカメラのX–T1を引っさげて、この日向かったのはちょうど当日に製品発表されたCanon EOS M5」。メーカー渾身のハイエンドミラーレスというカテゴリーを考えると、ちょうどT1とEOS M5はぴったりと競合する位置づけに来る製品同士です。


EOS M5を見てまず思ったのは、
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「小さい!」

ま、まあ対照のT1は小型軽量を第一に目指したものではありませんから、そういう驚き方をするのはちょっとフェアじゃないかもしれませんけど、でも、相対的に小さいものを見るとやっぱり、

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「ちっさ!」

反射的にそう思ってしまいますね。

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ちなみに、つい先日発売されたEOS 5D MarkWと比べるとこんな感じ。親子のようですね。
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外観は…
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マットで上質そうな質感のブラック。

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ダイヤルの数は多いけど文字の記載があまりないのでスッキリした印象。

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チルト液晶は上方向に85°、下方向に180°

さて、今回のM5は2015年に発売されたEOS M3、M10と同じミラーレス機ですが、その中では最上位機種となります。それら前機種や手持ちの他社ミラーレス機と比べて、注目すべきポイントをいくつか挙げます。


1.早さ、正確さを追求したAF
M5に搭載のDual Pixel CMOS AFシステムは同社の一眼レフカメラには数年前から搭載されてきている技術です。既存機種であるM3、M10のハイブリッドAFは「位相差」と「コントラスト」の2つを組み合わせることによってコントラストAFのみだったミラーレス機は精度が高く、早いAFを追求することができるようになりました。

ただ、今までのものはどちらかというとコントラストAFがメインでそこに位相差センサーがぽちぽち混ざっていたものになっていたと思います。

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EOS 70D オートフォーカスより引用)

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80D EOS 高速AFより引用)

Dual Pixelというのがその名前の通り一つ一つの画素が2つペアのダイオードで構成されていて、そのわずかな信号の差を検出して位相差センサーの役割を果たす、ということのようです。今回は撮像面の縦横それぞれ80%(ということは全面積の64%?)で位相差AFを主体とするものなのだそうで、ミラーレス機では一つ頭が抜けたAFの正確さが期待できます。

それでなくてもAFの早さには定評のあるCanonさんが、一眼レフミドルクラス機である80Dとスペック上は同じセンサーで、しかも画像処理エンジンは一世代新しいものをM5のコンパクトボディに詰め込んだということを考えると、それだけでどんな写真が撮れるんだろう?とワクワクしてきます。


2.EVF(シリーズ初搭載)
EVFはミラーレス機上位機種にはほぼ必須ですね。フォルムも真ん中がお山のスタンダードな形。Canonさんならではのこだわりとしては、ファインダーと撮像面がずれないようセンサー位置を中心とした「光軸レイアウト」。さらに、ファインダーだけでなく三脚穴の位置もこのレイアウト上に配置されています。


3.70以上の豊富なレンズ群
これはもう、素直にうらやましい。一眼レフ用のレンズがマウントアダプターをつければもちろん「純正品」ですからAFだって動作しますし、機会があれば高級ラインのいわゆる「白レンズ」も使うことができる。お家にお父さん、おじいさんのレンズは眠っていませんか?身内にCanonの一眼レフユーザーはいませんか?家族でマウントが同じでレンズを共有できる環境にあるなら、購入を迷う必要はまったくないですよね。小さく軽くなって80D相当のセンサーですよ奥さん?(重量はもう80Dの半分ほど)

または…冒頭のおじいさんのようにかつてユーザーだったけど、もう最近は重い機材を持って移動するのが億劫で、という方(実は私の伯父もそのタイプ)にプレゼントするというのもいいのかもしれません。


4.高速連写性能
これは機械の性能そのものというよりいろいろな技術の総集ということになるのかもしれませんが、このM5は最高9枚/秒の高速連続撮影が可能です。これはものすごく早いです。機関銃のようです。(注:ミラーレス機ユーザーの視点です)

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Canon EOS M5 EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
(F6.4 86mm 1/125 ISO6400)


*Canon EOS M5、レンズ共に試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています
*Flickrでご確認がオススメです

乗物・子供・動物などの動体を撮るときにベストショットが撮れる確率が上がります。そうした被写体のほとんどが撮り直しのきかないものですから、確率は少しでも高い方がありがたいですね。あとで地団駄踏んでもそのシーンは戻ってきませんから。

そういえばこのM5は「流し撮り」アシスト機能がついている上、背面液晶をタッチしてなぞることで被写体のピントを直感的に操作できるので、より対象を捉える可能性が高くなっています。



総合的に見ると、仕様は一眼レフミドルクラス相当以上のものが詰まっているのに、撮り手をサポートする機能がとても充実しているように思います。必要以上にサポーティブないわゆる「かんたん撮影モード」は必要ありませんが、そこまで操作も機構にも詳しいわけではないですし、技術は一世代ごとに進化していますから、さりげな〜くアシストしてもらえるのはありがたいことです。

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Canon EOS M5 EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
(F6.3 28mm 1/60 ISO320)


*Canon EOS M5試作機によるものです
*実際の画像から80%に縮小されています
*Flickrでご確認がオススメです

なにはともあれ「こんな良いものが撮れた!」っていう自信がその後のカメラ人生を大きく左右すると思うんですよね。


さて、ここでは小出しにしてきたEOS M5の画像ですが、1時間ほどのタッチアンドトライタイムがありましたので、テストショットを大放出したいと思います。

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posted by kncafe at 17:08 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー 家電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | 編集

2016年09月04日

大人の色鉛筆購入

前記事で色鉛筆比較をしたものだから、

「コイツ、口(筆)ばっかで本当は買うつもりもねーんじゃねえか?」
「ゴチャゴチャ言ってないではよ買えや?」
「どうせ一時の熱じゃね?」

的なエントリにしないためにも、自らが自らの書き物へのアンサーエントリを書いてみたいと思います。
しっかしどうせアンサーエントリを書くのなら、もっとブログ横断的な(ネタな)コラボとかしてみたいもんだわ。


さて、あれを書いた次の日でしょうか。こんなに思い悩む一因は実際どんなものかがわからないからだ!と思い当たり、そうしたらいてもたってもいられなくなったので新宿の世界堂まで行って描き味を試してみることにしました。

さすがは世界堂はん(初訪問)、噂に違わずたくさんの種類を在庫していらっしゃいました。
果たして油性色鉛筆を網羅できていたのか?というと、案の定知らないブランドのものもチラホラ。
そして、高級ラインとして列記したものは全部ありましたね。


具体的には、

○三菱 ユニカラー
○ホルベイン アーチスト
○ファーバーカステル ポリクロモス
○カランダッシュ パブロ、ルミナンス


この辺りは余裕のラインナップでした。セット販売も充実してる。なんならホルベイン150色行っちゃう?なんて衝動買いも可能(危険)。
そして、驚いたことに単品販売もしている(ないと思ってた)。


単品をおそるおそる手に取り、試し書き用の台紙で塗心地を確認する。
ポイントは、

○芯の硬さ
○発色
○混色
○メルツ対応可否



実はあの記事を書いた後、セット色味の魅力と手ごろな価格でユニカラー72色、そこそこ手ごろでブランドの魅力ということからファーバーカステルのポリクロモス60色のどちらかかなぁと一旦は2つに絞り込んだんです。

でもレビューを読んだり、セットを画像検索したりしたところ、両者ともちょっとひっかかることがある。

○ユニカラー⇒カラーチャートはとてもきれいな(私好みな)色相が揃っているが、芯の硬さはあくまで「普通の」色鉛筆に近い。
○ポリクロモス⇒描き心地が柔らかいのは魅力だが、セットの色相にやや偏りがあり、トーンも深め。要するに「渋い」。


で、また振り出しに戻ってしまった。そして、世界堂の件に至る、というわけ。


実は、ここに来る前に「やっぱりこれかな…?」と思うものが脳裏に一つあったんです。
もう、いたずらにレビューを読むことはしませんでした。描き心地で満足すればそれで良い。

幸い、それは描いたときにもとてもしっくりくるものでした。柔らかすぎず、硬すぎず。そのために発色もいいし、混色もできそう。また、お試しでホルベインのメルツペンが置いてあったので溶け具合を見てみたら、水彩のようにスッと溶けてなじみました。こ、こ、これしかない。まあ、あえて障壁と言えばその価格かな…。でも、もうその場でケリをつけることにしました。

購入したのは…









カランダッシュ パブロの80色セットでした。
これに行きつくんなら、ここまで悩む必要なかったんじゃね?と思いましたが…。
それに、世界堂価格で約22000円と、かなりな出費になってしまった。こんなことならスイスで買って免税が適用されたらいくらか安かったかしら?否、世界堂は定価の5000円引きだから安くなってトントンくらいかもしれない。


しっかし、


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見てるだけで、


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心癒されるようなきれいさ!
半分はそのために買ったようなものかもしれない。
鼻にはさめば懐かしい木の香りがプンプン(やらんで良い

まだろくなものを塗っていないので、また使用感はそのうち(書くかな?)。
ジュネーブで偶然店舗に入って画材メーカーだと知って、塗り絵を衝動買いしたことをきっかけに色鉛筆購入に至るという、なんともいくつもの偶然が重なっていま手元に色鉛筆があるわけです。ま、「Macを売るならiPhoneを売れ」同様な(古いか)「色鉛筆を売るには色鉛筆を売るのではなく、その周辺商品である塗り絵を売れ」というマーケティング手法に見事にハマっただけとも言えるかもしれませんね。

そうそう、ジュネーブ他、旅行をしてきたのでそのことも忘れないうちに書きたいですね。

posted by kncafe at 00:09 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | その他趣味 気になるモノコト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | 編集