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このNEXなどミラーレスカメラが現れたことにより、デジタルカメラ以前の「オールドレンズ」と呼ばれるレンズ群がいまの時代に活躍の場を見出し、息を吹き返しています。場合によっては世界の時勢の変遷などもその身に経験しているようなので、こうしたストーリー性をたどるというのも胸アツなことですが、パキッシャキッとした現代レンズとは違い、色やボケがふんわりとした、いかにもレトロな写りがこれまたノスタルジックでして。いわゆる「カメラ女子」が好みそうな味わいですよ。ミラーレスユーザーだったらぜひやってみて欲しいなぁと思います。
なお、レンズを真面目に分かりやすくもえっと紹介しているこちらの「オールドレンズ擬人化少女」というサイト。個人的に超オススメです。
以前、NEX-7というNEXの上位機種でオールドレンズを装着して撮るという企画に参加したのですが、このNEX-3Nでももちろん楽しめます。3Nのキャッチフレーズ、ありましたよね?「小さくても、何もあきらめない」。3Nでも7と使い方はまったく同じ。
NEX-3Nで「オールドレンズ」を使うのに必要なアイテムと手順は、
1. お好みのオールドレンズ
手頃なものは2、3万円で購入できます。マップカメラ、ミヤマ商會、ヤフオクなどで入手します。
2. 1を使うためのマウントアダプター
M42-SαEなどと、そのレンズとミラーレス機のマウント名をつなぐことを示しているものをレンズとは別に購入します。メーカーはRayqualやKiponなど。
3. レンズなしのレリーズを「許可」に
カメラの設定で上記のようにメニューを設定します。NEXではもしレンズをつけ忘れた場合、それを認識してシャッターを切らないように制限しているのですが、電子接点を持たないオールドレンズは、レンズがついていてもカメラ側がそれを認識することができません。このため、その認識機能をオフにして強制的にシャッターを切らせるようにする必要があります。
そしてここからがNEXが便利だと感じる重要なポイント。NEX-3Nには「オールドレンズ」を撮影するときに便利に使える補助機能が備わっています。それが「マニュアル時のピーキング機能」。

まずはフォーカスをDMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)またはMF(マニュアルフォーカス)に設定します。AF+アルファの機能を持つDMFがオススメ。

するとピーキングのコマンドが設定可能(アクティブ)になるので、ピーキング:入、その下の色を赤・青・白の好きな色を選択します。私は一番目立つかなと思って赤にしています。

すると、なんとピントがあった場所をNEXが認識して、その被写体のフチどりを赤く染め上げてくれるのです!これねえ…ホントうらやましいのよPENユーザーから見ると。小さな背面液晶だけではどこにピントがあっているかわかりにくくて、拡大したりPCに映し出したりしたときに狙ったところとずれててシマッタ!と思った経験はきっとデジタルカメラユーザーならどなたでもあると思います。そんなミスを少なくしてくれる便利な機能なのです。
この「ピーキング」の機能が便利なのは、オールドレンズを使っているときだけではありません。
フォーカスをDMFに設定していれば、オールドレンズではなくキットレンズでもAFの機能はそのままに、ピントのあった部分をフチどってくれるので、これがもーーー便利で手放し難い。さらに、フォーカスリングを手回しすることで、より合わせたいところに微調整をきかせることが可能。あ、ケーキのいちごじゃなくてスポンジの方にピントを合わせよう、ネコの目ではなく鼻先に合わせようという乙女の急な心変わりにも対応できます!
さて、オールドレンズ。被写体はレトロなものに限ることはないのだけど、やっぱりちょっと時代を感じるものの方が写り方と雰囲気とが調和するような気がします。ってことで、この日に撮ったのは巣鴨の商店街。レンズはF.Zuiko Auto-S f1.8 38mm(持ち主のブログはこちら)



柔らかな夕方の光と相まって、レトロっぽい空気が漂っているようですよね。また、四隅には流れるようなボケ、通称「ぐるぐるボケ」がかすかに見られます。こうした効果もレンズの特徴です。

話にだけ聞いていた、巣鴨の赤パン発見…w
また、巣鴨の名パティスリー、フレンチパウンドハウスにて。


なお、NEXは手ぶれ補正をレンズ側に持たせているので、その機能を持たないオールドレンズは手ぶれにはいつも以上に注意しないといけません。
というわけで、ちょっと作例が少ないのが残念でしたが、3Nでもオールドレンズが使えるということと、NEX(SONY)ならではの機能であるピーキング機能の便利さレビューーーの巻でした。
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