2016年03月10日

50年後の機能革命−三菱電機の霧ヶ峰FZシリーズ

住み替えたり、家族の構成が変わったり、新機種の省エネ性能や多機能さに惹かれたり、…そういった「お家の事情」で不定期に、しかし確実に買い替え需要があるのが白物家電ではないかと思います。

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今回三菱電機株式会社から製造・販売されているエアコン「霧ヶ峰シリーズ」の新作イベントにお誘い頂いた時、数年前住み替えで買い換えた寝室とリビングのエアコンのことをぼんやりと思い出していました。我が家には電気系統に関する新設・取付・修理について一手に引き受けて頂いている電気屋さんがいらっしゃいますので、機種についてはまあ、限られた種類(メーカー固定)から家に適合するものを選ぶしか余地がなかったんですよね。こういった事情で、エアコンについてメーカー間で機種を比較して検討したことはここ10年来はなかったので、最近のエアコンていったいどういうことになってるんだろう?と思ったのがこのイベントに参加した理由です。

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霧ヶ峰の歴史より

さて、霧ヶ峰。子供・若者は知りませんが、30代以降の成人の多くで霧ヶ峰といえば「エアコン」とすぐ浮かぶのではないでしょうか。家族とお茶の間でTVを見ていた時代、CMがトイレの時間だったあの頃、霧ヶ峰のCMは目と耳に入ってきましたね。実家のエアコンが霧ヶ峰だったかどうかはもう知る由もないのですが、なんと、もう誕生から50年(半世紀!)も経つんですって。

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これは霧ヶ峰最初期(1968年)のエアコン。見たことがあるような、ないような。いや、ないかな。さすがに生まれるかなり前。

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こちらが霧ヶ峰シリーズ最新作(実機)。今回は7年かけて開発された新機種のFZとインテリア空間を大事にしたFLシリーズにフォーカスしたイベントだったんです。

まずはフラッグシップモデルであるFZシリーズから。この機種の特徴を簡単に書いてしまうと、

1.体感温度の違う複数人を見分けて、両者に最適な風を送る
2.内部構造の見直し・新機構開発による圧倒的な省エネ化を実現


ということに集約されてくるかと思います。


1.については実は大きく分けて二つの機構があって、A) 温度を見分ける ことと B) 二方向への送風
A)では「ムーブアイ極」というセンサーユニットによって、従来の感度・精度を飛躍的に高めることができた。

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左がムーブアイ極のセンサー感度。デモで実際にカメラの前に感知しているものをモニターに投影しています。

1マスの大きさを右の従来品に比べるとその差は歴然。人の形どころか手を開いてる様もわかるほどです。単位面積辺りの熱量を算出して高いほど赤、低いほど青と色で温度表示されていますが、単位面積が小さくなればなるほど、各領域の温度総和÷面積総和の差が大きくなって階調が色とりどりになる…つまり、モザイクが荒いと肝心なところがぼけてしまうけど、モザイクがキメ細やかだと見たいところが色や形でバッチリくっきりキワだって見えるって言うのと近いのかね。赤外線センサーとしての感度は4倍向上しているのだそうです。ただ、「ムーブアイ極」自体はFZのために開発されたものではなく、2014年に発売された機種に既に搭載されているものです。

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B)の二方向への送風には「パーソナルツインフロー」という二つのいわゆるプロペラファン(回転羽根)の機構があります。これこそが、FZの象徴ともいえる変革の中枢
面白い仕組みで、エアコンの中に換気扇のファンのような羽根が2枚入っています。これがお互い独立して動きますから、部屋の中に複数の人がいれば、より風量を求めている方へは強く、他方には弱く、という強弱がつけられるんですね。


2.の省エネ化ですが、これは1-Bで書いた「パーソナルツインフロー」の存在と切り離せないものです。

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従来の「ラインフロー」という一本の筒状回転羽根だと、熱交換器(エアコンの中で熱や冷却を作り出す装置)もそれを取り囲むような一本の筒状の形態になりますが、換気扇状にしたことで空間に大きなスペースが確保(+22%)できました。

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そこで、熱交換器も4枚のパネルを組み合わせたようなW型に配置したものを新たに採用し、最終的には31%の消費電力の削減と省エネ大賞経済産業大臣賞(最高賞)を得ることができたのでした。

ちなみに、最終的に落ち着いたのはW型の配置でしたが、開発当初は逆向きの「M型」の配置であったようで、このパターンだとM字の上の二つの突起が風の流れの妨げになり、全く思ったような省エネ効果が現れなかったようですから、物理って面白いですね。機械工学の分野ってことになるのかしら。

さらに、これらを支えるFZのために開発された内部パーツや機構もありますので、そちらは「解体ショー」の方でまとめます。

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posted by kncafe at 11:24 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー 家電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | 編集
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