フェスティバルシティに隣接するグローバルチェーンホテル。IHGホテルグループ会員なのでここを選ぶのは決まりごとのようなものなのですが、今回は案内された部屋の清掃が終わっていなかったという珍しい手違いがありました。
清掃終了まで待つのか…と思ったのですが、別の清掃済の部屋に案内ということで、部屋を代わることに。すると、候補は2つある、と。一つは1ベッドルームの普通の(とはいえバスルームや化粧コーナーもゆったりとしていて十分な広さ)部屋、もう一つは最上階のスイートルームでハネムーナーなどに向けた造りのようです。もうその時点で選択肢は決まったようなものですよね。
まあ、ここが豪華で構造こそ一続きなのですが、キッチンシンクとカウンター、ダイニング、ソファコーナー、ベッド、シャワーブース、洗面台、独立したトイレと、全部で2部屋分ほどもある広さ。

リビングコーナーからダイニングとカウンター方面。これで全面積の半分くらい。

カウンターからリビング方面

寝室からリビング方面。バスには仕切りがなく、屋内プール状態。こりゃあラブラブカップルにはうってつけの造りだよね。

2人並んで使えるシンクは普段使いに欲しい。
実は暑さ以外に部屋から出たくないというのは、こういう理由もあったのです。
観光はそっちのけ、この部屋を満喫するためにどうしようと考えた末、ディナーはIn Room Diningで軽めに済ませることにしました。

前菜盛りにパンがたくさんついたディッシュは酸味や香辛料が効いた中東風のもの。フムス(ヒヨコ豆のペースト)、揚げワンタンのようなカリカリが入った酸っぱいサラダ、何らかの葉で具を巻いて蒸し煮にしたようなもの(後で調べたところおそらく「マハシ」のよう)。
中には口に合わないものもあったけど、旅情に浸るには十分でした。

ロビー階にあるピエール・ガニェールのカフェから美味しいケーキのテイクアウト。
2泊めは「Burj Al Arab(ブルジュアルアラブ)」。こちら旅行好き、というよりはゴージャスなリゾートホテル好きにはよく知られた存在であるはずです。世界一般にホテルのランクは星5つが最高ですが、このブルジュアルアラブは「7つ星」と称されているのは有名な事実。私自身は特にホテルフリークというわけではないですが、ドバイのどこかに贅を尽くしたラグジュアリーなホテルがある、ということはどこかで見たか聞いたかした記憶があります。
タクシーで移動したのですが、ホテルがある人工島の入口に検問のような場所があり、そこでまず予約の有無を確認。予約がなければエリア内に立ち入ることも不可能なようです(同じジュメイラ系列ホテルに泊まっていればできるようですが)。
タクシーから降りてエントランスを入るとおしぼりやお茶やデーツを持ったホテルの方々がずらっと並んでおり、やおら歓迎ムードです。到着チョコならぬ到着デーツ。中東らしさを感じますなあ…。
普通ならチェックインカウンターに進むところですが、このホテルにはそのような場所はありません。エントランスで予約名を告げると宿泊部屋に案内され、デスクトップMacが設置されている執務スペースのようなデスクでチェックインの手続きです。

全部屋メゾネットのスイートルーム。

1階が執務デスク、階段下収納、トイレ、円卓のダイニングテーブル、ソファ等が置いてあるリビングスペース。

ここにはエクストラベッドを入れてもらいました。

2階には広々としたベッドルームがあり、さらにそこにもソファ、TVの設置があります。ベッドに寝転ぶと真上は大きな鏡があって自分の寝姿がばっちり見えます。

また、長期滞在用でしょうか、大きな収納スペース。化粧コーナー。

バスルームにはジャグジー付きの円形風呂。

シンクは2連ですが…もうさすがにこれくらいでは驚きません(笑
アメニティとしては…既に有名な話ですが、ボディソープ、石鹸、オードトワレはすべてエルメス製のもの。しかも石鹸とオードトワレは男性用・女性用それぞれ用意されています。
「アタシはお金持ち。今日は海辺の別荘に来ています。ここはアラビア半島にあって、一歩外に出ればアラビアンナイトの世界なんだけど、まあ居心地がよいし灼熱の外気に当たるのも好まないので、今日は涼しいお部屋で執事が用意してくれたお気に入りのグッヅ達とフランスから取り寄せたよく冷えたミネラルウォーターでアラビア風謹製スイーツをオヤツにして過ごすことにするわ」
という妄想に浸るには十分な環境です。
オンシーズンには1泊数十万するらしいですが、真夏のオフシーズンにはそこまでではないので一度は味わってみると、現実逃避したいときの妄想ネタに一つ加えられるかもしれません。可能ならば、連泊してさらにゆったりとすごしたいですね。
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