いつから何をきっかけに始まったかもう忘却してしまった「なつげB級グルメの会」。今回はちょっと毛色が変わり蒲田にあるベトナム料理店の「
ミ・レイ」に突撃です。
*過去記事はこちら
(
四谷の行列店「たん焼き 忍」でプチオフ)
(
恒例?B級グルメへたれゲーマーの会(その1:池袋ナンジャタウン餃子スタジアム))
(
恒例?B級グルメへたれゲーマーの会(その2:LUIDA'S BAR))
蒲田という場所は、実は普段はほとんど来る機会がないのですが、ある平日にたまたま蒲田付近の顧客を訪ねていて、
さあランチどこで食べよ?と検索したら、周辺にとても評価の高いベトナム料理屋さんがあったのですごぉく気になったのです。しかし残念ながらそのお店はランチ営業をしていなかったため、その日はギョウザに変更となり(全然ちゃうやん)、後日プライベートな機会に出直すことにしました。
そして、それからどれだけ経ったんでしょうね、たぶん1年半くらい?やっと行く機会を掴みました。なつメンバを巻き添えにしてね…。hideさんはパクチー嫌いらしいんだが(私もあまり得意ではない)、一体どうなることやら。
なんでも、予約が取りにくいお店だと聞いていたので、ドキドキしていたのですが、1週間前の週末に日曜日の予約を取ることができました。ただし17時から19時までの時間限定。それでもいよいよ行けることになったのだから文句は言えない。

ロケーションは、細い路地の向かい三軒がいわゆるラブホという絶好の場所。駅前商店街を抜けてすぐのとこなのにね。下は韓国料理屋さん。店は開店直後からほぼ満員。ウワサに違わぬ人気のようです。

めにうは写真入りでぎっしりと並んでいます。サラダや前菜類で目についたのは600円台が多く、メインが大皿で2000円弱、主食は1200円くらいといったところかな。値段に比して盛りは良い印象。ここら辺も人気の理由の一つでしょうか。

ベトナムの地ビールであるらしい「バーバーバー」は普通においしいピルスナー。


海老の生春巻きと肉の生春巻き。添えられた付けだれは、一つがニョクマム(ナンプラー、魚醤などとも)に、しょうが、鷹の爪、甘味(ハチミツ?)。酢も少し入ってるのかな?かなり甘めです。甘くてしっかり辛い。くせになるねーこれ。生春巻き自体はそれほど目新しいものではないから、やはり話題の中心は「
つけだれに何が入っているか」。話題をさらうほどたれが美味しかったともいえる。もう一つは八丁味噌のような甜麺醤のような甘味噌をベースにピーナツなどが混ぜられたもの。

オーダー的にはこれが青パパイヤのサラダなんだけど、これどこにパパイヤが入ってるかわからなかった。直前でオーダー変えたっけ?誰かおすえて。
写真でもわかるようにパクチーがたっぷり…。でもね、今回初めてパクチーがおいしいなって思ったの。料理に合うし、クセが以前食べた物よりない気がして。

エビチップス。これは乾かしたものを揚げたてで出してます。以前中華街で乾燥ものを買ったら、揚げるとすごく膨れるもんでなかなか減らなかった記憶が。確か5年くらいもったんじゃないかな…(爆

水餃子。つるんと皮が薄くて、一般的な水餃子とはちょっと違う。これに添えられているハムのようなものがベトナムソーセージ。ソーセージというよりは見た目はハムに近いですね。何が主原料なんだろう…鶏肉と魚かな。あっさりとしてます。

ミックスグリル。エビのパリパリあげと海老しんじょとたっぷりの付け合わせ野菜。
野菜はハーブ系がほとんどですね。スペアミント、ふんかい(?日本でいうセリっぽい野菜らしいが味わいはもっと清涼感があるしそのようなものに近いように感じる)、バジル、しそ、パクチー、きゅうり、サニーレタス。

乾いたライスペーパーが添えられて来るので、これを霧吹きで戻してから自分で巻いていただきます。どうしてそんな手間かけるのだろう?と思ったけど、戻して出したら乾いてくっついちゃいますからね。

表から見てキレイにみえるように、バジルを裏返しに配し、具を置く順番にもこだわった
あおばさんの会心作です。

空心菜の炒め物。ごま油でニンニクとともに空心菜を炒めたものですね。中華料理でよく供されるものと同じです。クセがなく程よい塩加減。
彩りにも赤唐辛子が添えてあって、イケるかなーと何の気なしに食べたら
もう辛いのなんのって!!辛いというか痛いですね。次の一品が出てくるまで持続しましたよ。あおばさんも果敢に挑戦、男性陣は手を出さず。女性の方が勇気あるね(てか、無謀?)。

焼き肉ご飯。ライスにはジャスミンライスが使われているのでパラパラっと美味しい&食べやすい。お好みでとテーブルにおかれたニョクマムをだばだばかけてびたびたにして食べるとなおよし。


何か(忘却)とレモングラスのビーフン…てっきり炒め物かと思ったら、汁だくだくで出てきたので途中までフォーと勘違いして食べていましたorz 上に牛肉が乗っていてちょい辛。野菜が別添で出てくるので、乗せてしんなりしたら食べごろ。

牛肉のフォー。こちらは間違いなくフォーです。平たくて薄目の米粉麺で切れやすい。こちらも少し辛かった。


デザートにはバナナぜんざいとベトナム風お汁粉。これは温かく供されてびっくりです。ココナツの風味が強いですね。かなり甘さは強くて、シロップを舐めているよう。お汁粉に乗っている団子はショウガ風味の黄身あんが包まれています。


デザートにはベトナムコーヒーを。一人用のドリップ式で配られるんですね。中はごく細かく挽いた粉です。インドネシアやトルコなども細かく挽いたものにお湯を注ぐ形式だった記憶があります。ただし、粉はカップの底に沈んだままで濾す作業はなかった気がします。
ベトナムに行ったことがないので事前にベトナム料理の知識を入れていったのですが(ああ素晴らしきWikipedia)、特徴としては香草類を多く使用し、地理的に近い中華料理の影響を色濃く受けている…とのことで、今回のミレイではまさにその通りであったと感じました。
それだけでなく、バジル、レモングラスなどの香草・ハーブ類を多用すること、味の決め手がニョクマム(魚醤)であることやデザートの構成からは東南アジアのエッセンスも感じられます。ところどころに使われているピーナツもいいアクセント。コーヒーの美味しさはフランスの影響ですかね。
今回のミレイ訪問…確かに評判通りとても美味しかった。でもそれだけではなく、漠然としていたベトナム料理というカテゴリーが整理され、家でも「それっぽい味」を再現して楽しめるのでは…と思えてきたのでした。しばらくはニョクマムが恋しい状態が続きそうです。
ミ・レイ (ベトナム料理 / 蒲田駅、京急蒲田駅、蓮沼駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0