
スクウェア・エニックスからスマホ・タブレット端末専用としてリリースされているゲーム「CHAOS RINGS(ケイオスリングス)」シリーズ。初代、続編(Ω)と来て今回は「2」をPLAYしています。
ケイオスリングスΩのレビュー

2がリリースされたのは3月15日ですから新作とはいえ時が経っています。そして本作を知ったのはリリースから数ヶ月経ったころだったというね…。3月はまだバリバリMH3Gやってたから、目に入らなかったんだね。で、待ってた。待ってたら今回期間限定で30%オフって知らせが来たんで早速ダウンロード。
なんでも、ケイオスリングスはいつの間にかコミック化までされてたようで、その発刊記念ということでSALEをやっているみたい。期間は8月2日頃までのようです。
さて、最新作である「ケイオスリングス2」。続編とはいえ、その世界観、フィールド、戦闘システム、音楽を前作から忠実に守ったケイオスリングスΩ(変わりばえしないともいえる)と比較すると、2は少し事情が異なるようです。まだ始めて6時間ほどですが、ここまでの試遊感をまとめておきます。
1.世界観について
1作目とΩで継承されていた「アルカ・アレーナ」で決闘をするという設定ではありません。2の世界は全く別のシステムで制御されているようです。
簡単に書くと、神に選ばれたただ一人の選定者が、同じく神に選ばれた人々(殉教者)を「人柱」として殺し、それにより滅ぶ寸前の世界が食い止められる…という設定。で、その「滅びゆく世界」というシチュエーションは過去うんざりするほど繰り返しており、今回も前例どおりつつがなく執り行われるはずだった、という「繰り返されるループ」は前作と変わらず。重く暗いんだけど、そこはケイオスリングスっぽくてなんか安心します(笑
よって、アユタはいないしオーガもいない。敵キャラも、まあマイナーチェンジのようではありますが、前作とは違うのが登場します。
2.戦闘システムについて
まず、同じところ。
○ペアで戦闘が基本。solo、pairの概念
○旗艦から独立したフィールドを冒険する
○火・水・風の三すくみ
○回復をはじめとしたアイテム
○属性、回復魔法
【ちょっと違うところ】
○BREAKゲージ

前作まではとにかく先手必勝、速攻でplayer有利の状況を作ることがポイントの一つでした。今回は、普通の戦闘の中ではなかなかBREAKゲージが発動せず、どちらが有利でもないEvenな状態がほとんどです。また、発動しても1回でゲージがリセットされてすぐEvenに戻ります。
先のシステムだと、強さというよりも早さの方がキーポイントで、先手を取ることであまりにも戦闘が易しくなってしまっていたので、ここは調整としては妥当ではないでしょうか。
○ソピアシステム

呼び名は違いますが、これは前作でいうところの「ジーンシステム」とほぼ同じです。敵のカテゴリごとに得られるスピアまたはジーンを装備の一つとして身につけることで、魔法や物理攻撃などのMPを消費する攻撃ができます。
ただし、今回は同じ「ソピア」を他人と共有することができません。つまり、例えば誰かが「チーター」のソピアを装備しているときに今パーティーを組んでいるキャラにチーターを付けようと思ったら、一旦外させないといけません。…だからといって特に不便は感じないんですけどね。
また、装備するソピアの組み合わせ次第で、さらに付加される能力もあるようです。
○パズル要素

前作までは「知性を試す」という設定で簡単なパズル部屋が1フィールドにつき2箇所ほど組みこまれていましたが、今回はそれはなし。その代わり、フィールド移動中に障壁があったり移動可能な足場があったりして、適宜壊したり移動させたりしながら進んでいきます。うーん…パズルがもっと簡単になったような感じ?キャラにより壊せる障壁の種類が決まっているので、選択するフィールドによっては連れて歩くキャラが決まってきたりするのかな。
【まったく違うところ】
○チャージゲージ

BREAKゲージの外側にもう一つチャージゲージがあり、攻撃をするまたはダメージを受けることで溜まっていきます。だいたい4アクションでゲージが一段階たまる、というくらいの感覚ですね。
これを貯めることにより「Awake」というコマンドでキャラ独特の必殺技が使えるようになります。これはBREAKゲージの溜まり具合を見ながら、Player有利な状況で一気に解放すると強そうです。
○召喚獣

こちらの味方となる「聖獣」とされるモンスターを、条件が揃うとpairコマンドで召喚することができます。この派手なアニメーションを見たとき、なんだかFFに近づいてきたな…と思いましたが、少なくとも序盤ではあまり登場させるシーンがないですね。かっこいいんだけども。
ちなみになんだか、Ωの時にあった、キャラがモンスターになって登場するというシーンを思い出しましたねー。
○状態異常、単体強化の類
今のところ前作とあまり変わらないのですが、pair攻撃でないと攻撃効率がものすごく悪くなるという強化の種類が敵キャラにありました。他にも新しいものが出てくるのかな。
3.その他
イラストは前作と変わらず(直良有佑さん)で、安心クオリティ。それ故もうこのシリーズにはレギュラーとなったアノ人も変わりなく登場して、物語に華を添えています(というか数少ない癒し要素として必須だったり)。
そして、物語の進行にあたっては、各キャラのアイコンに音声のセリフ入りです。私はDL直後からセリフ入りというのは今回が初めてだと思うのですが、なんだかアニメを見ているんじゃないかという錯覚に陥ったりもします。
全体としてはバランスが良くなって、ライトながら戦いごたえが増したような感じがします。とはいえ、ゲームシステムそのものを楽しむというよりも、よく作り上げられた世界観を本を読むように味わっていく、という「ケイオスリングス」の楽しみ方は従来どおりだと思います。


