
ちょっと今さら感があるのですが、去年11月に発売されたコーエーテクモのルビー・パーティが製作をしたFabStyleをクリアしたのでその感想をまとめておきます。
ゲームのコンセプトなどは前記事に譲ります。
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「FabStyle(ファブスタイル)」女性ブロガー限定先行体験会に行ってきました―襟川会長による「女性向け」ゲームのコンセプト
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「FabStyle(ファブスタイル)」女性ブロガー限定先行体験会に行ってきました―ゲーム試遊レビュー
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「Fabstyle」製品版Premium boxレビューFabStyleは、
ネオロマンスというシリーズを確立したコーエーテクモのルビー・パーティが作っているため「
乙女ゲー」というジャンルにカテゴライズされるのだろうと思います。でも、このゲームは「一つのアパレルショップを経営してアワードを取る」という目的がどちらかといえば現実的で、ファンタジー要素が入っているわけではないのでこういったジャンルが初めてな私でも違和感を持つようなこともなく、最後まで遊ぶことができました。
でも「勉強」や「経営」が難しすぎる…ということもありません。ゲームの主なターゲット層は主人公と同じ20代前半だと思いますが、まあ、高校生くらいなら十分理解できる内容ではないかと思います。
1.アパレルショップの運営について
ゲームの本題ですが、1年ごと、徐々にランクの高いビジネスアワードに挑戦し、熾烈なショップ間のシェア争いに競り勝ち、それをクリアする度に単価が高く上質な服(レベルの高い服)を取り扱えるようになります。ただ、消費者に自分のセレクトしたデザインの服が消費者に受け入れられている、という感覚は残念ながらあまりなく、お客さんのステータスで欲しい系統(例えばゴージャス系など)のアイテムで、今現在着ていないものを提示すればまず拒否されることはありません。
ですから、自分のセンスを発揮してショップの個性を出すというよりは、幅広いラインナップでどんなお客さんが来ても対応できるようにすることが、「Work Time 」の最重要課題だと思います。まあ「コンセプト仕入れ」で、ある系統の服を重点的に扱っていればその系統の服が好みのお客さんしか来なくなるのかもしれないけど、その勇気はなかったなぁ。

レベルの高い服が上質(あるいはカッコいい)かどうか。プレイ中の「Free Time」で私服として身につけるものが段々レベルの高いものじゃなきゃカッコ良くないな…と感じることは確かです。それはレベルが高いものが高そうなもの(海外DCブランドっぽいテイストを醸している)証拠…と言えないこともないかと思いますが、いかんせん…3DSのグラフィックでそれ表現するのは正直ちょっとキツかったかなと思います。ここはレベルアップの醍醐味のひとつだと思うのですが、惜しかったと感じる点だなぁ(笑
また、月の売り上げを左右するパラメーターとしては販売・知力・魅力の3項目が絡んできます。こまめにショップに顔を出せば販売力は上がりますが、1度に上がるのはせいぜい1。一方で、恋をしてメンズとの恋を進展させると一気に魅力が5上がる…など、意外にこの「魅力」というパラメーターの与える影響が大きそうです。こういう点にゼネラルプロデューサーを務められた襟川会長の「
人生は仕事だけじゃないんだから、恋愛もたくさんしなさいね」というメッセージが含まれているような気がしました。
なお、それぞれのメンズと仲良くなることでショップの売り上げをupさせるための「プロモーション」の方法が使えるようになるので、ある程度「戦略的に」恋を進展させるようにしないと経営上はソンをします(笑
2.恋愛要素についてでは、そのメンズとの恋ですが…ルビー・パーティ プレゼンツということで、このゲームにおけるイケメンとの恋愛には大いに期待されている方も多いのではないかと思います。

恋愛の対象となるメンズとはプレイ中必ず出会うことになります。Free Timeで移動できる場所にメンズのイニシャルが点灯していると、その人との仲が進むイベントが発生します。イベントではキャラクターボイスを聴くことができます。
キャラクター声優陣の紹介セリフによっては選択肢が提示され、2択か3択でメンズへの返答を選ぶことができますが、どちらが好感を持たれるかは一目瞭然なので、仲を進展させたいという時も特に苦労はないですね。
昔、ディスクシステムの「中山美穂のときめきハイスクール」で、ミポリンのご機嫌を取るのがめたくそ難しかったことを思い出すと雲泥の差だ!!


メンズとの恋は同時進行ができるので、「
好きよ」と言った舌の根が乾かないうちに別のメンズに「
会えて嬉しいわ」などと言ってしまえるのです。この狭いハーバーシティ内、どこかいつかで別のメンズとバッティングし、どちらからも愛想を尽くされかねないのではないかと内心どきどきしながら同時進行の恋を進めていたわけです。しかしそういうシチュエーションはほとんどなく…ごく一部メンズ同士が顔を合わせてしまう場面があるのですが、特にこちらが責められることもなく、あっさり身を引かれたり、ちょっと拗ねてしまったりするくらいで大事にはなりませんでしたね。ってゲームなんだからそんなの気にせず遊べばいいのにね(爆
それで、私自身にはこれまで特に乙女ゲー属性や声優萌えとか、そういうのはなかったのですが、それなりに肩入れするキャラはできますね(笑 別冊のガイドブックを読むと、生い立ちやルックスなどの設定が細かいこともわかり、さらにキャラに対する思い入れも深まります。それで、このゲームの副産物として、、、
隠れた自分の萌え属性がわかるかもしれませんwwwww 
えっ…私がどんなキャラに惹かれていたのかって?白い肌・ブロンドの髪・青い瞳を持つ高校生のフランス人モデルですよ(爆 お姉さんとストレートに甘えてきたと思えば、
ジュルヴィアンなどというオールドファッションな香水をプレゼントしてきたり、とにかく色々な面で揺さぶりをかけてくるキャラだったなww

まあそれはともかく、「ありえないくらいカッコいいメンズ」と「ありえないくらい苦労のない恋」を楽しむには良いと思います。ただ登場キャラが多いので、会いたい人にいつも会えるとは限らないのが悩ましいところ。あと、ある程度関係が進展すると海外に行っちゃったりなんかして、淋しい思いもします(笑 うーん…なんだか中高生の頃に読んだライトノベルを思い出しますね〜。
藤本ひとみ作品などはかなり読みましたからね。
3.アカデミーで学べる知識についてアカデミーではファッション、ビジネス、マナーの3点を学ぶことができます。
ファッションは生地の素材、由来、カラーリング、デザインパターンなど。
ビジネスはPL、BS、などの見方やいくつも存在する「利益」についての詳細が。
マナーは食事のマナーや上座下座の決まりを主に。

どれも基本的なことなので難易度はそれ程高くないのですが、ビジネスは結構知らなかったことが多かったかも。。。また、予習テキストの内容に書かれていない問題が出されたりして面食らうことがたまにありました。例えゲームの中といっても、D(不合格)をもらうのは不覚なんだなぁ…。
長くなりましたが、このようなことを消化してクリアしたわけです。途中モンハンにどハマりして、かなり時間がかかったなァ。
今、軽く2巡めを見てみましたが、いろいろ聞き落としてることあるね…orz 3月、9月の商品仕入れ時の展示会は商品価格が40%になるから、先を見越して多めに買っておいてもいい(というかむしろその方が良さげ)ということとか…。
なお、2巡めに引き継がれるのは、資金、私服やメイク用品、トロフィー類、既に観たムービーです。メンズとの関係は0からのスタート。レベル4を知ってレベル1から再度やり直すのはちょっとキツイかな(まどろっこしく感じるという意味です)。
イベントやトロフィーコンプなど、2巡め以降をプレイする意義としては、コレクション的なものになってくるかと思います。2巡する体力はないですが、一度こなしたイベントムービーはいつでも見れるので、パツキンモデルの甘え声が聴きたくなったら観てみようかと思います。
そういえば…FabStyleは3DS版とDS版の両方が用意されていますので、お間違えなく。