2016年11月19日

構図を動かさずフォーカスポイントを変更できる「タッチ&ドラッグAF」機能はやみつきになるかもしれない

Canon EOS M5をお借りしてのレビューシリーズ、2回目です。
今回は、本機種から搭載された「タッチ&ドラッグAF」機能について書きたいと思います。

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イベント記事:
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Canon EOS M5 強化されたAF機能

試用レビュー記事:
第1回:CANON EOS M5到着、なんだかとてもユーザーフレンドリーな予感

実はこれ、発売発表直後のイベント内での試用では、機能の概要はなんとなくわかったものの、操作についてはなんのこっちゃ?だったのです。そういえば今思い起こしてみると、オリンパスE-PL5時代にはタッチパネルでフォーカスを合わせていたような記憶もある。ただし、EVFが内蔵されたモデルではなかったので、背面液晶に映った構図の中でピントを合わせたいところをタッチするという、極めて直観的で、シンプルで、何の疑いも生じない機能でした。そして、今使用しているX-T1にはそもそも「タッチパネル」という概念がない。

そこで、試用レビューの際には真っ先にどういうものなのか検証する必要があるな〜と考えていたのです。
M5操作性の面では、大きな特長ですからね。

使用方法がフレキシブルで、次の2点でカスタマイズが可能。

○位置指定方法:「絶対位置」と「相対位置」の2種類。


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私のオススメはタッチ領域(後述)が「右上」の位置指定方法が「絶対位置」なんだけど、これは、ファインダーから覗いたとき液晶の右上(赤枠部分)をぐるっと描くように触ったとすると、


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ファインダー視野全域にその動きが適用されて、AF枠がこんな風に動きます。
「ドラッグ」という名称ですが、実際は「ドラッグ」しているように挙動するだけで、わざわざAF枠をつかむ必要はなくてタッチしているポイントに従ってAF枠が動くわけです。

これが「相対位置」の場合、タッチ領域の同じ位置を2回なぞったとすると、AF枠の移動距離が加算されます。
PCのポインタをタッチパッドで動かすときと似たような動きです。指定したい位置が画面の端だと、そこに運ぶまで何回かなぞる操作が発生しますが、絶対位置だと瞬時に狙ったところに近い位置まで飛べるので、その点が好きです。

○タッチ領域:全体、右半分、左半分、右上、右下、左上、左下の7種類。
これはもう…手の大きさによるところが大きいんじゃないですかねー。私は右上一択ですね。ちなみに、キャップを外して右手に持ちながらタッチ&ドラッグを試そうと思ったら、右上1/4領域でも十分に動かせなかったのがちょっとショッキングでした。

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(F4 22mm 1/60 ISO640 Canon EOS M5+EF-M22mm f/2 STM)
どこにフォーカスポイントを持ってこようか?というのは常に意識すべきところですが、M5ではEVFでイメージを確認しながら瞬時にできてしまう。屋外で液晶が見にくい時はさらに実感するでしょうし、AF枠あらかじめを「小」に設定しておけば、ピンがずれるリスクも少なくなるでしょう。

すばやくAFを合わせて撮りたいイメージを逃さないように操作系をフィットさせている。この点はX-T1はM5に完敗です。

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posted by kncafe at 23:16 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー 家電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | 編集